金総書記:北京入り 胡主席らと会談

2010年5月6日 11時6分 更新:5月6日 17時9分

北京入りした金総書記を乗せたと見られる乗用車=ロイター
北京入りした金総書記を乗せたと見られる乗用車=ロイター

 【北京・米村耕一】3日から訪中している北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記は5日午後、北京入りした。同日夕に人民大会堂で開かれた夕食会に出席し、胡錦濤国家主席ら中国指導部と会談した模様だ。金総書記は人民大会堂に約5時間にわたって滞在しており、北朝鮮の核を巡る6カ国協議について話し合われた可能性もある。6日に改めて胡主席との公式首脳会談が開かれる見通しだ。

 首脳会談では、6カ国協議以外に、中国からの経済支援が議題になる見込み。金総書記の後継者問題や韓国海軍の哨戒艦沈没に触れるかも注目される。

 北京の外交関係者によると、金総書記を乗せて4日に大連を出た特別列車は、5日午前8時(日本時間同9時)、天津駅に到着。金総書記は、天津市内で外資との合弁企業が多く進出している港湾地区などを視察した。

 同日午後3時半ごろには、金総書記らを乗せたとみられる約40台の車列が北京を東西に走る目抜き通り「長安街」で目撃され、十数分後、宿泊先の釣魚台迎賓館に入った。金総書記は、午後5時すぎに人民大会堂へ向かい、約5時間後に宿舎へ戻った。

 北京市内は5日午前から厳重な警備体制が敷かれている。長安街は車列到着の30分ほど前から片側車線が通行禁止となり、多くの武装警察官が警備に当たった。

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