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見る側の「眼」も試される ドキュメンタリー映画「ザ・コーヴ」 (1/2ページ)
この映画の作り手はタフでしたたかだ。和歌山県太地町(たいじちょう)のイルカ漁を題材にして、物議をかもしているドキュメンタリー映画「ザ・コーヴ」(ルイ・シホヨス監督)は実際、どんな出来なのか。
今年のアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞作は、日本のイルカ漁を批判的に描いている。撮影対象である太地町漁協の了解を得ないまま、一方的な視点で作っているため公平性に欠ける。隠し撮りという手法は撮られる側からすればたまったものではない。
ただ、伝えたいことをいかに見せるかという技術に優れている。地元側の警戒網をかいくぐり、目的達成への熱意と工夫は一見の価値がある。目的とは、入り江(コーヴ)でのイルカ追い込み漁を撮影することだ。
そのために撮影スタッフは、あらゆる準備をする。特殊造形技師の協力でHDカメラやマイクを隠すための岩を作る。水中カメラや聴音機をセットするため、フリーダイビング元世界女王の手も借りる。夜間に軍事レベルのサーモカメラで、警備する側の動きをとらえるなど非常に手が込んでいる。
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