競馬メニュー

ここから本文

競馬競馬のRSS

「芦毛の怪物」オグリキャップが死亡

2010.7.3 20:24
操作メニューをスキップして本文へ
「芦毛の怪物」オグリキャップが死亡
90年有馬記念では感動の勝利で引退レース飾ったオグリキャップ【フォト】

 多くファンから人気を博し、競馬ブームを支えたアイドルホースで「オグリ」「芦毛の怪物」などの愛称で呼ばれたオグリキャップ(牡25歳)が3日、余生を送っていた北海道・優駿スタリオンステーションで、脚部を骨折して死亡した。

 オグリキャップは1987年に地方・笠松競馬でデビュー。12戦10勝と圧倒的な成績を残し、1988年に中央競馬(JRA)に移籍した。中央競馬では引退レースとなった1990年の有馬記念を含む重賞12勝(うちGI4勝)という偉大な記録を残した。通算成績は地方、中央を含め32戦22勝。

 競走馬の引退後は種牡馬となったが、中央競馬での重賞勝ち馬を出すことはできなかった。主な活躍馬にクイーンS2着のアラマサキャップや小倉3歳S2着のオグリワンがいる。地方競馬ではアンドレアシェニエ(牡9歳、現役)が14勝を挙げている。2007年に種牡馬を引退し、余生を過ごしていた。

 オグリキャップは父ダンシングキャップ、母ホワイトナルビー、母の父シルバーシャークという血統。笠松時代は鷲見昌勇厩舎、中央時代は瀬戸口勉厩舎に所属。1988年にJRA賞最優秀4歳牡馬、1990年にはJRA最優秀5歳以上牡馬および、年度代表馬になった。

引退レースに騎乗した武豊騎手の話

「競馬の歴史にすごい名を残した馬に2度騎乗させてもらって本当にありがたかった。誇りに思う。オグリを知らない若い世代のファンもいらっしゃるので、あのスーパーホースのすごさを伝えていきたい」

オグリキャップを管理した瀬戸口勉元調教師の話

「大変残念です。ファンの馬だから、皆がっかりするでしょう。引退レースに勝ったのが忘れられない」

増沢末夫元騎手の話

「ああいう名馬だし、亡くなるというのは残念ですね。骨折ですか…」

笠松競馬時代の装蹄(そうてい)師の三輪勝さんの話

「長生きをしていたから、いずれはと思っていたが、悲しい。元気な時にもう一度会いたかった」


この記事のフォト

90年有馬記念では感動の勝利で引退レース飾ったオグリキャップ
08年11月には東京競馬場で元気な姿を見せたオグリキャップ
引退式で武豊騎手を乗せ、最後の雄姿を見せるオグリキャップ=91年1月、東京競馬場

PR特集

企画特集

注目サイト