2010-06-28 財政再建至上主義で暴走するマスコミ〜黒幕は財務省でも米国でもない
財政再建至上主義で暴走するマスコミ〜黒幕は財務省でも米国でもない〜
Opinion |
マスコミは財務省やアメリカの犬ではなかった。
政権交代後も政権交代をしていないような感覚はなかったか?自民党政権時代ですら、アメリカや財務省に不都合な政策を実行しようとすると見えない圧力で権力の座を追われる。こんな現象から、アメリカ>日本の官僚組織>マスコミという権力が存在し、マスコミはその意のままに自由主義と財政再建を唱えていると、若干疑いながらも半ば信じている自分がいた。
日経新聞は「日本は置き去り」と見出しを付け、ロイター通信の言葉を借りて「ほかの先進国に比べて『質の悪い』日本の財政状況を浮き彫りにした」と伝えた。
これは明らかに世論誘導のための極解であり、事実は国債の95%を国内で調達している日本の相対的リスクの低さを評価した上での例外扱いだ。
産経も事実を曲解し、こんな結論を書いている。
- 財政状態が先進国で最悪の日本が例外扱いとなったのは、各国の個別事情に配慮した今宣言の象徴であり、日本にとって不名誉な事態だ。
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/100628/mca1006281110020-n1.htm
もはやマスコミの自己満足でしかない財政再建至上主義トーク
アメリカは各国が景気対策より財政再建を優先することを懸念し、あの財務官僚ですら日本の財政事情の特殊性を各国に理解させる立場を取る中、そんなことお構いなしに財政再建至上主義プロパガンダを続ける、日経、産経はいったい誰の手先なのか? もはやくだらない陰謀論など用なしで、マスコミの論説委員が財政健全化を唱える自分に酔いしれているだけ?だと理解した方がいいのかと思う今日この頃である。
そんなカタルシスゲームに付き合わされた上に、間違って相槌を打って洗脳される人がいるオマケまで付いたとしたらえらい迷惑な話である。
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>日経、産経はいったい誰の手先なのか?
経団連の手先じゃないですか?w
最近の日経や産経は、最近景気対策を犠牲にしてでも財政再建を優先しろみた
いな主張が飛び出します。
これが経済界の利害に一致しているのかは微妙です。
企業の設備投資に業績が連動する企業と、個人消費に業績が連動する企業とでは
利害は異なります。自動車メーカー
のような後者の場合、財政再建至上主義より成長路線の方が望ましいとも思えるの
ですが…
確かに今回の合意の各紙の解釈は面白い。毎日社説も「落ちこぼれ日本」説。朝日新聞は記事の方では日本国債の特殊性を指摘しているのに、社説では「例外日本の情けなさ」という分裂ぶり。海外の報道や識者の意見も聞いてみたい。
確かに財務省は体外的には日本の財政の健全性をアピールし、国内向けには脆弱
・危機を煽っていると見た方がいいですね。
ただG20の合意事項や交渉経緯の脚色の仕方、あまりにも強引なマスコミの記事が
目立ちましたね。