PKOで隊員誤射 虚偽報告も
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PKOで隊員誤射 虚偽報告も

7月2日 21時34分

地震で大きな被害を受けたハイチで、PKO=国連平和維持活動に参加している陸上自衛隊の隊員が先月、宿営地の中で誤って拳銃の実弾1発を発射していたことがわかりました。けが人などはありませんでしたが、この誤射について、隊員の上官が虚偽の報告をしていたこともわかり、防衛省で事実関係を詳しく調べています。

誤射をしたのは、大地震の復興支援のため、現地でPKO活動に参加している陸上自衛隊の派遣部隊の隊員で、警備担当の2等陸曹(34)です。防衛省によりますと、この2等陸曹は、現地時間の先月14日、宿営地の中で、地面に向けて9ミリ拳銃の実弾1発を誤って発射したということです。この誤射によるけが人などはありませんでした。自衛隊の宿営地に入る際には安全を確保するため、武器から実弾を抜く規則になっていますが、2等陸曹は、この確認を怠っていたものとみられています。しかし、2等陸曹から報告を受けた上官の3等陸佐は、当初、この誤射について、「武器から実弾を抜く指定場所で、拳銃の『空うち』をしていたところ、残っていた弾1発が発射された」などと虚偽の報告をしていたということです。虚偽報告は内部告発によって明らかになったもので、防衛省の調べに対し、3等陸佐は、問題にならないようにうその報告をしたという内容の話をしており、防衛省で事実関係をさらに詳しく調べています。