日本が、インドとの間で平和利用を目的に核物質や技術を提供し合うための「原子力協定」の締結に向けた交渉を始めたことに対し、2日午前、広島市の秋葉市長と長崎市の副市長が岡田外務大臣と面談し交渉の中止を求めました。
これに対し、岡田大臣は「苦渋の選択だった」と話し理解を求めました。
先月28日に交渉が始まった原子力協定をめぐっては、インドがNPT=核拡散防止条約に加盟せず、核兵器を保有しているため、核開発に流用される恐れが指摘されています。
秋葉市長らは、「インドとの原子力協定は、日本がインドの核保有を容認することに等しく、NPT体制の崩壊にもつながりかねない」と交渉の中止を求める要請書を手渡しました。
これに対し、岡田大臣は「広島・長崎の立場は十分理解した。苦渋の選択だった」と話しました
「すでに他の主要国は原子力協定を結んで民生用の核も協力の話が進んでいてそういうことを全体的に判断しながら進めていかなければならない問題だと思う」(岡田克也 外務大臣)(7/2 20:48) |