現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 文化
  4. 記事

「井上ひさしは天才です」 関係者ら千人余、別れ惜しむ

2010年7月1日21時17分

印刷印刷用画面を開く

このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

写真:井上ひさしさんの「お別れの会」で弔辞を読む大江健三郎さん=1日午後、東京・丸の内、伊藤進之介撮影井上ひさしさんの「お別れの会」で弔辞を読む大江健三郎さん=1日午後、東京・丸の内、伊藤進之介撮影

 4月に亡くなった作家・劇作家の井上ひさしさんのお別れの会が1日午後5時半から、東京・丸の内の東京会館で開かれた。「遅筆堂」と書かれた愛用の原稿用紙を大きく引き伸ばした中に、笑顔の遺影が掲げられ、その下に全著作の単行本や文庫本など約400冊が並べられ、残した仕事の大きさを物語っていた。文学、演劇関係者ら1200人が参加した。

 弔辞では作家の丸谷才一さんが「高い教養と知性の持ち主だったけれども、いつも大衆の一員であり、一人の庶民であった」と振り返り、大江健三郎さんは「井上ひさしさんの晩年をみたした演劇の仕事は質、量ともに驚くべきものであり、劇場に通う楽しみを再発見させてもらいました」としのんだ。

 妻で喪主の井上ユリさんは「井上ひさしは天才ですと言うと、謙虚なひさしさんからそんなことを大きな声で言わないでくれと止められていました。もう止める人もいないので、大きな声で言います。井上ひさしは天才です。その仕事を未来に引き継いでまいります」と話した。

 午後8時からは一般弔問客にも会場が開放され、約200人のファンらは記帳をしながら井上さんとの別れを惜しんだ。

PR情報
検索フォーム

おすすめリンク

ジョーンズとの出会い、そして「太平洋序曲」のころを振り返りながら、ウエストエンド公演への抱負と作品への思いを聞いた。

愛と悲恋が美しい旋律で綴られる、日本を舞台にしたイタリア・オペラ

「死後の世界」を涙と笑いで描き、朝日新聞夕刊連載中から大反響を呼んだ感動巨編


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内 事業・サービス紹介

朝日いつかは名人会ガイド

第5回公演の模様を収録したオーディオブック(音声のみ、有料)をダウンロード販売中です!
落語はもちろん、会場の爆笑を呼んだトークのコーナーを含む全編収録版と、柳家喬太郎「一日署長」だけの真打ち版、あわせて2種類です。詳しくはこちらのページをご覧ください。
オーディオブックの発売にあわせて、ダイジェスト版の動画も、インターネット上に流しています。オーディオブックと同様、こちらのページをご覧ください。