加古川市民病院と神鋼加古川病院を統合・再編し、11年4月に設立する地方独立行政法人加古川市民病院機構の業務を評価する評価委員会(5人)が2日発足し、加古川市内で初会合を開いた。委員長に川村隆・元県健康福祉部長(医師)を選出。市が作成した病院機構の中期目標素案について議論した。
素案では、期間を11年4月からの5年間で(1)医療体制の維持・拡大(2)業務運営基盤の改善・効率化(3)財務内容の改善--などの目標を掲げた。この中で、2病院の統合・再編の相乗効果を追究する一方、地域医療の中核病院として提供すべき医療として、「がん、脳卒中、急性心筋こうそく、糖尿病、小児・周産期医療と救急医療の強化、充実」を明記した。
財務内容では、診療科・部門別の損益を分析。増収対策やコスト管理の徹底化で経営改善し、中期目標期間中の資金収支の均衡を図ることも示した。
中期目標は8月3日の次回会合で決定し、市議会9月会に諮られる見込み。【成島頼一】
〔播磨・姫路版〕
毎日新聞 2010年7月3日 地方版