パレスチナ難民に対して教育や福祉などの援助を行っているUNRWA=国連パレスチナ難民支援救済事業機関の事務局長が来日し、ガザ地区は危機的な状況だとして支援を求めました。
「(ガザでは)水が汚いため、飲んだら、よほど運が良くない限り病気になってしまいます」(UNRWA フィリポ・グランディ事務局長)
UNRWAのフィリポ・グランディ事務局長は2日、都内で会見し、イスラエルによる封鎖が続いているパレスチナ自治区・ガザの現状について「大変危機的な状況だ」と説明しました。
そして、国連としてイスラエルに対し、封鎖を解除するよう働きかけを強める必要があると述べました。
また、1949年から教育や医療などの面でパレスチナ難民の支援を行ってきたUNRWAが、世界的な経済危機の影響で、1億ドル=およそ90億円の資金不足に陥っていることも明らかにしました。
グランディ事務局長は、石油の8割を中東からの輸入に頼っている日本にとっても、中東の安定は重要なことだとして、日本に更なる財政的支援を求めていく考えを示しました。(02日19:37)