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胎児不整脈:入院・検査費に保険適用 高度医療と認定

 国立循環器病研究センター(国循、大阪府吹田市)は1日、胎児の心拍が異常に速くなる「胎児頻脈性不整脈」の治療のため妊婦に投薬する治療法が、高度医療として厚生労働省に承認された、と発表した。治療には80万~100万円かかるが、今後、自己負担となる投薬費(7万~9万円)以外の入院費・検査費に保険が適用されることになり、患者の負担が軽減される。

 妊娠の0・1%に起き、悪化すると胎児が心不全を起こしたり死亡することもある。今回承認された療法は、母親に投与した薬が胎盤を通じて胎児に届くもの。国循などが、04~06年に全国で起きた160症例を調べたところ、母親に投薬した41件中9割で効果があった。胎児のままでの治療法は他になく、厚労省に高度医療適用を求めていた。

 国循と久留米大(福岡県)、大阪府立母子保健総合医療センター(大阪府和泉市)で始め、今後約10病院に増える予定。国循の池田智明・周産期・婦人科部長は「胎児の治療が医療制度の枠内で認められるのは画期的。胎児医療が発展する道が開けた」と話している。【林田七恵】

毎日新聞 2010年7月2日 大阪朝刊

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