2010年7月3日
「朝ズバッ!」を巡る誤った情報について指摘するツイッターでの書き込み
サッカー・ワールドカップ(W杯)日本代表のパラグアイ戦で「TBSの番組が、PKを失敗した駒野友一選手の母親にインタビューして謝罪させた」という情報が一時、インターネット上を飛び交った。「思いやりがない」という批判が殺到したが、実はこれは誤った情報だった。投稿者たちも気づき、すぐに修正された。
ネット上で取り上げられたのは、6月30日朝に放送されたTBSの番組「みのもんたの朝ズバッ!」。和歌山市内で観戦していた駒野選手の母親が試合終了後、報道各社の取材に「みなさんに申し訳ないです」「よくここまで頑張ったと言ってあげたい」と話した映像を流した。
しかしネットの投稿サイト「ツイッター」や「2ちゃんねる」では番組終了前後から、「TBSが母親を引きずり出して謝罪させた」という形で情報が広がった。実際はインタビューしていないのに、司会のみのさんが「PK外しちゃったね」「日本国民みんながっかりしているよ」と駒野選手の母親に問いかけているような架空のやりとりまでネットに登場。「つらい思いをしている人に追い打ちをかけるのか」「怒りを覚える」という批判がネット上の一部で相次いだ。
ただし30日午後には、番組内容を確認した人らから、「誤解がある」「これはデマだ」という指摘が広がりはじめ、批判も次第に縮小。逆に誤情報を広げ、批判していた投稿者からは、「事実関係を確認せず、すいませんでした」との書き込みが続いた。
駒沢大学グローバル・メディア・スタディーズ学部の山口浩・准教授は「数時間で収まり、たいした騒ぎにはならなかった。しかし、誤解が完全には修正されず、被害や迷惑が広がる可能性もある。多くの人が情報の送り手側になったが、ネット上の情報が正確なものかどうか気をつける意識が必要だ」と指摘する。(井上裕一)
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