はやぶさ、最後の軌道微修正完了 13日帰還の探査機小惑星探査機「はやぶさ」の軌道微修正が完了し、プロジェクトメンバーと握手する川口淳一郎宇宙機構教授(中央)=9日午後、相模原市(代表撮影) 宇宙航空研究開発機構は9日、地球に帰還する小惑星探査機「はやぶさ」のイオンエンジンを噴射し、小惑星「イトカワ」の砂が入っている可能性のあるカプセルを落下予定地点に導くための最終的な軌道微修正を完了したと発表した。 13日深夜、探査機本体から直径40センチ、高さ20センチの、中華鍋を合わせたような形のカプセルが分離されオーストラリア南部、ウーメラ近くの砂漠に落下する見込み。 小惑星の岩石が回収されれば世界初の快挙。約46億年前に太陽系ができたころの情報をとどめており、太陽系の進化の解明に向けた貴重な試料となる。 宇宙機構はエンジン噴射を9日午後0時半に開始し、予定通り2時間半で停止した。5日までの軌道変更で既に地球帰還は確実になっていたが、今回の微修正によって、カプセルは長さ百数十キロ、幅数十キロの楕円の範囲内に落下する。 トラブル続きだったイオンエンジンも今回で任務を無事終了。 【共同通信】
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