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【ニューヨーク=山川一基】米アップルは2日、先月24日に日米などで発売した新型スマートフォン(多機能携帯電話)の「iPhone(アイフォーン)4」について、握り方によっては電波の受信が困難になるとして、数週間以内に無料の修正ソフトを配布する、と発表した。
iPhone4は、側面を囲む金属部分がアンテナになっていて、さわり方によっては受信状況に影響が出る。アップルによると、受信状況を表示するプログラムに問題があり、実際よりも受信状況を良く表示してしまうという。
修正ソフトは受信機能を改善するものではないが、受信状況を正確に示すようになる。利用者は受信が困難になる持ち方をしていることがすぐにわかるようになるため、持ち方を変えて受信しやすくして欲しいとしている。また、壊れていない電話に対しては、購入後30日以内なら全額返金するとしている。
米メディアによると、この問題を巡っては、同社と通信会社に対し「問題を認識していたはずなのに消費者に明らかにしなかった」として、販売中止などを求める訴訟が米カリフォルニア州などで複数起こされている。