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石原知事の“援護射撃”に周囲はやきもき「新党も道楽の一つ」

 新党「たちあがれ日本」の発起人として参院選に臨んでいる石原慎太郎東京都知事(77)。東京選挙区の新党候補者のために街頭でマイクを握るなど援護射撃に精を出しているが、都議会では自民、公明両党に支えられる立場。長男伸晃氏(53)も自民党の都連会長だけに、都幹部ら周囲はやきもきしている。

 「年寄りの方がよっぽど日本のことを心配しているよ」。公示日、知事はJR新宿駅西口で声を張り上げ、新党への支持を訴えた。一方で、6月5日、日比谷公会堂で開かれた自民党現職の総決起集会にも出席した。

 「わたしは国政では、たちあがれ日本の応援団長ですが、都では都議会自民党の応援団長であります」。知事は、新党びいきに戸惑う自民党側の心中を察したように切り出した。

 伸晃氏が神妙な面持ちで見守る中、知事は憂国の思いを演説。途中退席した谷垣禎一総裁を「何か女学校の校長みたいな人。せめて体育大学の校長になってもらいたい」とちゃかすと、聴衆は爆笑したが、町村信孝元官房長官は顔をしかめ、都議らもにこりともしなかった。

 自民党都議団の川井重勇幹事長は「日本の将来を憂えた行動で、われわれも分かっている」と理解を示す。しかし、都議の中には「結局は気分屋の作家。新党も道楽の一つにすぎない」と冷ややかな声も。

 知事の3期目の任期も残り1年を切った。「もうレームダック(死に体)だから」。最近、都庁の会合で知事は何度も語ったという。

 しかし、額面通りの発言と受け止める幹部、職員は少ない。「周りの反応を見ている。ほかに有力候補が出なければ、依然、石原さんが最有力候補だ」と4選出馬説を唱える幹部もいる。

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┃  =ルビ情報=



▽伸晃(のぶてる)

▽川井重勇(かわい・しげお)



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Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年07月02日 06:50 ]

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