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看護師殺人未遂…時効後「刺した」と供述

 大阪市西成区の路上で1995年1月、看護師だった林裕子さん(49)=大阪市=が刃物で刺されて重傷を負った殺人未遂事件で、大阪府警が行方を追っていた男が公訴時効成立から約半年後のことし6月下旬に東京都内で見つかり、任意聴取に「自分が刺した」と認めたことが1日、捜査関係者への取材で分かった。

 捜査関係者によると、時効直前の再鑑定で現場に残された指紋が男のものと一致。府警が現場で撮影されていた男の後ろ姿の写真を公開するなど行方を追っていたが、所在が分からないまま事件から15年後のことし1月に時効を迎えた。

 男は6月28日に都内で起こしたけんかをきっかけに所在が判明。林さんが当時勤務していた病院に対し、不満があったと説明しているという。

 林さんの夫良平さん(56)は全国犯罪被害者の会(あすの会)の創設メンバーの一人で、時効制度撤廃などを訴えて活動している。6月30日夜、捜査員から連絡を受けた良平さんは「時効の壁をあらためて感じ、悔しかった」と話した。

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