リュ・シウォン“弟分”の死「信じられない」

親交のあった故パク・ヨンハさんに関する質問に憔悴しきった表情で答えるリュ・シウォン Photo By スポニチ

　韓国の人気俳優パク・ヨンハさん（享年３２）の自殺から一夜明けた１日、親交の深かった韓流スター、リュ・シウォン（３７）がツアー公演先の東京・代々木第１体育館で会見。「先日、電話で話したときは明るかった。今でも信じられない」と目に涙をためながら言葉を絞り出した。一方、韓国・ソウルではパクさんの入棺式が営まれ、多数の日本人ファンが焼香場に駆けつけた。

　遠い日本で接したパクさんの悲報。リュは「すぐに駆けつけることができずに胸が痛みます」と、目を真っ赤にはらした。

　同じマンションに住み、兄弟のような間柄。昨年１月にリュが椎間板（ついかんばん）ヘルニアを患ったときもパクさんが頻繁に見舞いに訪れた。カーレースが共通の趣味で、同じレーシングチームに参加していたこともあった。最近は多忙で直接会うことは少なかったが、先日、電話でリュが４日に大分県でレースに出場することを伝えると「応援に行くからね」と明るく答えたという。

　「忙しくて韓国国内のレースにもなかなか来られないのに、なぜか日本に来ると言ったので不思議に思っていた」とうつむくと、「まさかこんなことになるなんて」と絶句。最後の会話で交わした約束を果たすことなく“弟分”が亡くなったことに憔悴（しょうすい）しきった表情を見せた。

　パクさんが亡くなった３０日にも同所で公演を行ったリュは、悲報に激しく動揺しながらも喪章をつけて舞台を務め、時折こらえきれず涙を流した。ツアー千秋楽となったこの日は「ファイナルを頑張ることがヨンハのためにもなる」と気丈に臨んだが「問題が起こったときは必ず相談をしてくれたが、何も力になれなかった…」とポツリ。

　その直後に披露したバラード曲「クレヤマンハニ」では何度も声を詰まらせた。リュは「韓国に帰ったらすぐに駆けつけてあげたい」と、２日にも帰国。ソウルで行われる火葬に立ち会う予定だ。

[ 2010年07月02日 ]