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大丈夫か民主党 党幹部がバラバラ発言

【政治・経済】

2010年7月2日 掲載

みんなの党と一緒にやる、やらない

 一体どっちなのか。参院選も終盤だというのに、民主党幹部の発言がバラバラになりはじめている。
 枝野幹事長は6月27日に「みんなの党とは行政改革や公務員改革について、かなり一致している。一緒にやっていける」と、参院選後の“連携”“連立”を呼びかけた。
 ところが玄葉政調会長は、1日、「自民党にいたみんなの党の方々が、増税の前にムダ遣いの削減をしろと言うが、いままで出来なかったくせになにを言うか」と、ボロクソに批判してみせた。
 みんなの党を評価しているのか、いないのか、党三役がまったく正反対のことを口にしているのだから分かりづらい。
 参院選の候補者も、消費税をめぐって「賛成だ」「反対だ」とバラバラ。
 このままでは、大手メディアの格好の批判材料になるだけだ。
「選挙戦は情報の一元化が非常に大事になる。情報が一元化されないと、ただでさえ混乱する現場が、バラバラに動きだしてしまうからです。そのためには、選挙を熟知した司令塔が『消費税についてはこう訴えろ』などと、瞬時に、しかも的確に指示を出さなくてはいけない。昨年夏の衆院選は、現場が困らないように小沢一郎が細かく指示を出した。時には一斉ファクスで檄文を送り、士気を鼓舞し、全党一丸で戦う態勢を築いています」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)
 ところが不慣れな枝野幹事長は、まったく選挙を仕切れていない。司令塔不在の状況だ。部下である安住選対委員長にまで「枝野幹事長は頭を坊主にしないといけない」と言われる始末。
 反小沢の急先鋒である枝野幹事長は、選挙戦のさなかにまで「小沢批判」を繰り返しているが、民主党の議席を伸ばすために、いまからでも協力を求めた方がいい。
~2010年7月2日以前の記事~