絵本「6月の空」の読み聞かせに真剣な表情で見入る児童たち=30日、うるま市立宮森小学校
【うるま】宮森小米軍ジェット機墜落事故を教訓に、命と平和の尊さを伝える表現集団「ハーフセンチュリー宮森」(宜野座映子代表)は30日、宮森小での追悼集会後、同校で遺族らの聞き取りを基に同日刊行した絵本「6月の空」を2年生26人に読み聞かせた。事故当時から唯一現存するフクギの木の前で、児童たちは静かに聞き入り、当時を想像しながら平和のありがたさを考えた。
読み聞かせはメンバーの祖堅加奈枝さん(25)が担った。登場人物やシーンごとに声を使い分けて表現し、子どもたちは真剣な表情で絵本に見入った。
朗読後はメンバー全員で、昨年亡くなった遺族を思って作ったという「想(ウム)い花(バナ)」を歌い、事故の犠牲者らに思いをはせた。
石川亮君(7)は「絵本を読んで、亡くなった子たちのかなわなかった願いが悔しいと思った。絶対に事故を起こさせないと天国の人たちと約束する」と感想を話した。
絵本作りなどに携わった門口涼子さん(22)は「亡くなった子どもたちを追うように天国へ行った遺族を思った。二度と悲惨な事故が起こってはならないとあらためて感じた」と目を赤くした。
絵本の物語はメンバーが実際に聞き取ったさまざまな証言をベースに構成した。
墜落事故で息子を亡くした夫婦とひ孫を通して、親子の愛と命、平和の大切さを訴える内容となっている。
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