田川市立病院(同市糒)は1日、内科の常勤医2人と整形外科の嘱託医1人が今月末で退職することを明らかにした。病院事務局は「診療体制に影響がないよう医師確保に努めたい」として、1日から常勤・非常勤の医師の公募を始めた。
退職はいずれも自己都合で、常勤医2人は透析担当。市立病院では昨年度、約150人が人工透析治療を受けた。事務局によると、透析医の4人体制は半減するが、当面、診療に支障はないという。
一方、市のホームページで「社会問題となっている医師不足問題は、当院においても大変厳しい」として医師公募を告知。条件として常勤は「年収1200万~1600万円、月1~2回の当直」、非常勤は「半日給5万円」としている。
市立病院は経営難の要因として医師不足を挙げ、医師確保が大きな課題となっている。04年度に46人いた医師は現在33人。昨年7月には常勤医の退職に伴って眼科が休診した。【林田雅浩】
〔筑豊版〕
毎日新聞 2010年7月2日 地方版