2010年7月 2日
日本人の魂持って戦ってくれた 岡田監督 帰国会見
1日、関西空港着の航空機で帰国したサッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会の日本代表。会見に臨んだ岡田武史監督は決勝トーナメント進出を果たした選手らを「すばらしいチームだった」とたたえた。岡田監督の一問一答は以下の通り。
――帰国した感想を
「予定より早い帰国になったことを残念に思う。すばらしいチームだったので、できればもう1試合させてあげたかった。今まで私が見てきた中でも1、2を争うチーム。脈々と受け継がれている日本人の魂を持って戦ってくれたことを誇りに思う」
――(1次リーグで)2勝し、ベスト16に進んだ要因は
「ボール際で負けないということを忠実にやりとげた。互角の戦いなら、決定力の差で負けてしまう。これ以上やりすぎたらカウンターでやられてしまうとか、選手が自分たちで感じ取って、一戦一戦成長していったと思う」
――さらに上を目指すためには
「それは環境です。あのW杯の試合のような厳しい試合を積んでいくこと。親善試合じゃなく、本気の試合をたくさん経験させてあげたい。そうすれば彼らは必ず伸びます」
――しばらく休養するという話が出ているが
「自分がやりたいと思っても、オファーをもらわないことにはできませんから(笑)。でも、今回は最後の仕事と思って全身全霊をかけて取り組んできた。また次の4年間をやるパワーはとてもじゃないけど、ないです」
――子供たちへのメッセージを
「選手にも同じことを言っているが、サッカー人生はいいときもあれば悪いときもある。壁ができたときに立ち向かっていく勇気というのを今回、選手が示してくれた。つらいことがあっても簡単に逃げるな、との言葉を子供たちに贈りたい」
(2010年7月 2日 09:40)
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