広告関連会社に勤める高橋さん(43=仮名)は、わが目を疑った。部下の30代女性の乳首が透けているように見えたからだ。
「チラ見して確認したんだけど、ブラジャー、着けてなかったよ」と、高橋さんはやや興奮気味。
ホンマかいな、と思って後輩の女性記者に聞いてみたら、「夏は蒸れるし、ワイヤもきつい。面倒くさいからノーブラ。ニップレスだけの女性、増えてるみたいですよ。男の人はうれしいんでしょ?」。
アホか。男子高生じゃあるまいし。
「外資系企業に多いんですが、〈パリジェンヌのように〉と、ファンデーションを塗らずにパウダーだけとか、〈ださいから〉という理由で、職場でもストッキングをはかずに生脚とか、“脱皮する女”が目立ってきましたね」(ライター・佐藤留美氏)
ノーブラもその流れとかで、脱皮がおしゃれな女なんだそうだ。ワイヤレスブラとかブラトップとかも人気のようだし、とにかく自然体に見せようと必死。だったら、もうスッピンに真っ裸で出社すれば? そう思っても、口に出したら袋だたきに遭う。
「間違っても〈乳首が透けてるよ〉なんて言わない。ヒンシュクを買うだけ。まあ、見て見ぬフリをすることです」(佐藤氏)
ビーチク透け透けの方がヒンシュクじゃない?
(日刊ゲンダイ2010年6月29日掲載)