今週(6月12日~18日)のニュースをまとめた。
サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会第4日の14日、1次リーグE組の日本は南ア・ブルームフォンテーンのフリーステート競技場でカメルーンとの初戦を迎え、1-0で競り勝った。1トップで起用された本田(CSKAモスクワ)が前半39分に得点を決め、後半のカメルーンの反撃をしのいだ。4大会連続4回目の出場となる日本は02年日韓大会で2勝しているが、国外開催の98、06年大会は勝ち星がなかった。
小惑星イトカワの岩石採取に挑んだ小惑星探査機「はやぶさ」が13日深夜、地球に帰還した。03年5月の打ち上げから7年。月より遠い天体に着陸し、地球に戻ってくるのは史上初。はやぶさはカプセルを切り離したあと大気圏に突入、はやぶさ本体は燃え尽きた。カプセルはオーストラリアのウーメラ砂漠に落下し、17日、日本に到着。宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所(相模原市中央区)の専用施設に運ばれ、1~数カ月かけて内部を調べる。中にイトカワの砂などが入っていれば、世界で初めて小惑星で直接採取した物質となる。
北部オランダ語圏と南部フランス語圏が対立するベルギーの将来を左右する連邦議会下院(定数150、任期4年)の総選挙が13日、実施された。即日開票の結果、オランダ語圏では南北分離による独立を掲げる民族主義派政党・新フラームス同盟が第1党の座を確実にした。欧州連合(EU)本部を抱えるベルギーは国家分裂の危機をはらみつつ、連邦政府の権限弱体化に向かう見通しだ。
経営破綻(はたん)した商工ローン大手「SFCG」(旧商工ファンド、破産手続き中)の民事再生法違反事件で、民事再生手続きの直前に親族企業にSFCGの資産を流出させた疑いが強まったとして、警視庁捜査2課は元社長の大島健伸容疑者(62)ら4人を民事再生法違反(詐欺再生)や会社法違反(特別背任)などの容疑で逮捕した。
SFCGは78年に商工ファンドとして大島容疑者が創業。99年には東証1部に上場したが、強引な取り立てと過剰融資が社会問題化。借り手に有利な司法判断が相次いだことなどを機に、過払い利息の返還訴訟が急増し、事業環境が悪化した。
日本相撲協会は14日、力士や親方ら全協会員を対象にした賭博行為の調査結果を発表した。過去5年間に野球賭博をしていたと名乗り出たのは琴光喜関を含め29人、その他の花札やマージャン、ゴルフでの賭けが36人で計65人に上った。部屋持ちを含めた複数の親方がいることも16日、分かった。
17日、大嶽親方(元関脇・貴闘力)が警視庁の事情聴取に対し、野球賭博への関与を認めたことが判明した。ほかに時津風親方(元幕内・時津海)も関与を認めたという。さらに▽幕内・豪栄道関(境川部屋)▽同・豊響関(同)▽同・豊ノ島関(時津風部屋)--が日本相撲協会に関与を認める上申書を提出していたことも判明した。
2010年6月19日