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岡田ジャパンの熱戦に列島が熱く燃えた。毎日テレビが放送した「W杯日本―パラグアイ戦」(6月29日、午後10時40分~深夜2時)の平均視聴率が、53・5%(関西地区)を記録。1977年の大みそかに放送された「第19回輝く!日本レコード大賞」の50・0%を抜き、同局史上最高となった。また、中継したTBSも平均視聴率57・3%、瞬間最高64・9%を記録(いずれも関東地区)。TBSでは72年の人気ドラマ「ありがとう」第2話の視聴率56・3%を抜き、こちらも同局史上最高だった(数字はビデオリサーチ調べ)。
占拠率は76・9%(関東77・8%)となり、テレビをつけていた4人中3人が決戦を見守っていた。また、W杯における日本戦の平均視聴率(関西)では、98年のクロアチア戦(NHK)を抜いて歴代3位。関東でも、06年のクロアチア戦(テレ朝)を抜いて歴代5位となった。
関東、関西ともに今大会初の50%超え。数字は試合開始と同時に急上昇し、関東では60%前後、関西でも58~59%台を推移した。関西でも関東と同様、前半終了直前に瞬間最高62・3%(午後11時41分)をマークした。
ミラクルが続いた。フジテレビが中継権を放棄したため、TBSにとって初のW杯日本戦中継となった。雨により在宅率も上がったと関係者はみている。さらに、08年同局年間最高視聴率トップ3を制覇した山田修チーフディレクターを投入。計5台の独自カメラも使い、全力でイレブンを追い続けた。
実況を担当した土井敏之アナ(39)は、大一番を「プレトリアの死闘」と表現。中継から一夜明け、高地会場での酸欠による頭痛と闘いながらの実況だったことを明かし、「重責を果たしてホッとしたことは事実ですが、我々の放送で終わってほしくなかったのが本音です」とコメントした。
30日、東京・赤坂のTBS社屋1階には「岡田JAPAN感動をありがとう」との特大パネルが設置された。昨春は「第2の開局」と銘打って大幅な改編に着手したが裏目。全日で2ケタ視聴率がない日が続くなど、最近は低視聴率に悩まされていたとあって、同局の明鏡康夫プロデューサーは「歴史的な番組に携わることができた事実を素直にうれしく思います」と話している。
(2010年7月1日10時20分 スポーツ報知)