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メキシコ湾 石油掘削基地爆発 流出防止対策難航 汚染どこまで (2/5ページ)
「応急」と並行して進められている「恒久策」の方は、まだ緒についたばかり。原油漏れの原因になっている海底油田から出ている既存パイプに新たな穴を開け、別のパイプを通して液体を注入し原油の流出を完全に止めることを狙う。しかし、こちらの方は、BPのトニー・ヘイワード最高経営責任者(COO)が英サンデー・テレグラフ紙に「数カ月かかる」と語っている。
油田は一般的に、掘削によって地層側の物質が坑内に流入し、坑口から吹き上げて制御不能となる、いわゆる暴噴(ブローアウト)を防止するシステムが構築されている。今回の事故原因はまだ特定されていないが、AP通信によれば、米連邦捜査官は、このブローアウト防止機構に着目し、不具合がなかったか調べを始めているもようという。
原因究明はもとより、対策が後手に回れば損失も膨らむ。欧州の証券会社系アナリストは、事故処理をめぐるBPの負担総額は140億ドル(約1兆2600億円)に上ると試算。事故の起きた基地には日本の企業も出資しており、BPのみならずパートナー企業も影響を受ける可能性が高いという。
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