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百貨店4社、6月もマイナス 中元出遅れ、株価もマインド冷やす

7月1日16時30分配信 産経新聞

百貨店4社、6月もマイナス 中元出遅れ、株価もマインド冷やす
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お中元商戦に向けて、恒例の決起大会を行う三越日本橋本店の店員ら=5月11日、東京都中央区日本橋の三越日本橋本店(中鉢久美子撮影)(写真:産経新聞)
 大手百貨店4社が1日発表した6月の売上高(速報値、既存店ベース)は前年同月に比べ2・3〜12・0%減少し、4社ともマイナスになった。主力の衣料品のほか、宝飾品や食料品も低迷、中元商戦の出足が鈍いことも響いた。消費者の節約志向が続いているほか、ここにきて株価の低迷も消費マインドを冷やしており、本格回復への道は遠い。

  [グラフ:急落する売上高] 百貨店は小売業か? レーゾンデートルを考える(上)

 各社の売上高は三越伊勢丹ホールディングス傘下の三越が12・0%減、伊勢丹が2・3%減。5月に26カ月ぶりのプラスに浮上した高島屋は5・5%減、3カ月ぶりのプラスだった大丸松坂屋百貨店も2・5%減と再びマイナスに。

 高島屋は国内18店舗のうち、5月は4店舗が前年同月実績を上回ったが、6月は全店舗がマイナスだった。主力の衣料品は婦人服が7%減、紳士服が6%減と苦戦。前年のクリアランスセール前倒しの反動のほか、食料品も3%減った。

 三越は日本橋本店(東京都中央区)が5・7%減。父の日商戦や文化・催事などで健闘したが、衣料品の低迷や中元商戦の出足の鈍さなどが響いた。

 伊勢丹は新宿店(東京都新宿区)の来店客数が前年と同じだったが、購買単価のダウンが影響し売上高は1・2%減だった。

 大丸松坂屋は力を入れる若者向け衣料品は堅調だったが、それ以外の衣料品や宝飾品が苦戦。中元の早期ギフトも低調で推移した。

 百貨店関係者は「消費環境は力強い回復には至っていない。日経平均株価が9000円を割り込むような事態になれば、消費環境がさらに下押しされかねない」と警戒している。

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最終更新:7月1日21時43分

産経新聞

 

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