岩国市は1日、米海兵隊岩国基地の新滑走路運用後の騒音測定結果を公表した。市内5カ所の測定地点で、運用前より航空機騒音のうるささ指数(W値)の平均値が下がった。市は「評価には一定の測定期間が必要」としている。
測定地点は基地北側の川口町▽南側の尾津町▽市南部の由宇町港▽同町神東▽同町大畑。新滑走路運用後の5月29〜6月20日のW値と23日間の平均(平均W値)と、旧滑走路だった5月10〜28日のW値と19日間の平均W値、騒音発生(新幹線の車内程度の70デシベル以上が5秒以上継続)の回数と平均を公表した。
平均W値は、川口町で63・8(旧滑走路72・8)、尾津町で66・7(同74・5)。平均騒音発生回数は川口町で10・1回(同25・8回)、尾津町で10・0回(同21・2回)だった。
最高測定値は新滑走路で6月17日の97・7デシベル、旧滑走路で5月13日の99・2デシベル。編隊離陸が確認された6月3、17日の両日は尾津町でW値が70を超え、特に17日は旧滑走路の平均W値を超える数値を記録した。
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