(CNN) 暫定政府軍とイスラム武装勢力の交戦が続くアフリカ東部のソマリア情勢で、アハメド大統領の側近は6月30日、大統領が同日、自動小銃を携えて首都モガディシオの戦闘を指揮したと述べた。地元ジャーナリストが明らかにした。
側近によると、大統領は政府軍や暫定政府を支援するアフリカ連合(AU)軍とともにイスラム過激派シャバブを掃討する大規模作戦の前線に現れ、戦闘に加わったとしている。
アハメド氏は昨年、大統領に就任しているが、2006年6月に首都に進軍、制圧したイスラム強硬派「イスラム法廷連合」軍の指導者の1人で、戦闘経験は少なくない。その後、国連の後押しを受ける暫定政府を支持し、大統領に就任している。
シャバブはソマリア東部や南部に主要拠点を築き、首都でも勢力を広げ、政府軍と交戦している。モガディシオの緊急医療当局者によると、戦闘は30日にも首都の2カ所で発生し、砲弾が飛び交うなどして少なくとも5人が死亡、8人が負傷した。
シャバブは国際テロ組織アルカイダとの関係が指摘され、米政府はテロ組織に指定している。また、暫定政府への資金援助や武器支援を加速させている。