なぜエスカレートする 全国で相次ぐ母親たちの暴発
【政治・経済】
2010年6月28日 掲載
また25歳の女がわが子を殺人未遂
●昔に比べて忍耐力がない
先週、石川県で起きた乳児の殺人未遂事件には呆れた。25歳の母親が生後10日の長男の首を絞め、胸などを包丁で切りつけたのだ。この母親は育児ノイローゼだったそうだが、最近、こうした虐待事件をよく耳にする。
今月だけでも、愛媛県で48歳の女が長男(11)の首を絞め、福岡では41歳の女が8歳の息子を包丁で刺して逮捕。兵庫県では34歳の母親が長女(9)を平手打ちし、44歳の母親が12歳の娘をおたまで殴って逮捕されている。
まさに母親たちの暴発。何が原因なのか。
「医療法人社団 すずき病院」理事長で精神科医の坂本博子氏が言う。
「いまの女性は昔に比べて忍耐力がないのです。とくに1960年以降に生まれた女性は顕著で、平和で裕福に育ったため子育ての苦労に耐え切れない。そんな人が夫婦仲が悪くひとりで悩んでいると、ストレスから暴力に走ってしまいます」
テレビゲームの影響も大きい。
「ゲームにはまった人は現実もゲーム感覚で簡単にクリアできると考える傾向がある。だけど実際は、子供は夜泣きをし、オッパイも飲んでくれない。そうした“予期せぬ事態”に対処できないのです」(心理カウンセラー)
その結果、母親はわが子に対して衝動的な行動に出る。
「子供を虐待する患者さんは相手の安全を考慮せず、手に持った物で殴ったり投げつけたりします。なかには顔を殴るとアザができて周囲にばれるので、背中やお尻を殴る悪質な人もいる。“おまえなんか生まれなきゃよかった”と子供の存在を否定する罵声(ばせい)を浴びせるのも特徴です」(坂本博子氏)
息子の嫁さんにはなってほしくない。
先週、石川県で起きた乳児の殺人未遂事件には呆れた。25歳の母親が生後10日の長男の首を絞め、胸などを包丁で切りつけたのだ。この母親は育児ノイローゼだったそうだが、最近、こうした虐待事件をよく耳にする。
今月だけでも、愛媛県で48歳の女が長男(11)の首を絞め、福岡では41歳の女が8歳の息子を包丁で刺して逮捕。兵庫県では34歳の母親が長女(9)を平手打ちし、44歳の母親が12歳の娘をおたまで殴って逮捕されている。
まさに母親たちの暴発。何が原因なのか。
「医療法人社団 すずき病院」理事長で精神科医の坂本博子氏が言う。
「いまの女性は昔に比べて忍耐力がないのです。とくに1960年以降に生まれた女性は顕著で、平和で裕福に育ったため子育ての苦労に耐え切れない。そんな人が夫婦仲が悪くひとりで悩んでいると、ストレスから暴力に走ってしまいます」
テレビゲームの影響も大きい。
「ゲームにはまった人は現実もゲーム感覚で簡単にクリアできると考える傾向がある。だけど実際は、子供は夜泣きをし、オッパイも飲んでくれない。そうした“予期せぬ事態”に対処できないのです」(心理カウンセラー)
その結果、母親はわが子に対して衝動的な行動に出る。
「子供を虐待する患者さんは相手の安全を考慮せず、手に持った物で殴ったり投げつけたりします。なかには顔を殴るとアザができて周囲にばれるので、背中やお尻を殴る悪質な人もいる。“おまえなんか生まれなきゃよかった”と子供の存在を否定する罵声(ばせい)を浴びせるのも特徴です」(坂本博子氏)
息子の嫁さんにはなってほしくない。