※話数表記を漢字から数字にしました。(第一話→第1話)
【お詫び】
忙しさ&『明日へ繋ぐ翼』(ウルトラマンランド平日ショー)のショックでしばらくダウンしてました。ようやく復帰しつつあります。
【初見の方へのFAQ ver1.1】
Q.どうして閉鎖空間が鏡の世界なの?
A.“いかにも異世界”ってのを判り易く伝えたかったためとお考えください。あと、原作の閉鎖空間とは定義が異なることへの予防線です。
Q.テラノイドって『ウルトラマンダイナ』からだよね。関係なくね?
A.いきなり古泉一樹をウルトラマンにするのは抵抗があったので……人造ウルトラマン(偽物)で下積みしてもらうことにしました。
あと、「ティガ・ダイナ後の地球が、悪い方向に進んだ場合=M80さそり座球状星団」という妄想が浮かんだので、ネクサスとダイナの間に関係がなくもないような、みたいな。
ダイナ後も続く宇宙人・怪獣の被害。TPCは再びF計画を発動、テラノイド二番機を建造。しかし地球はそのテラノイドの手によって……
(M80さそり座球状星団の場合は、ノアの代わりとして造ったウルティノイドによって滅びました)
【各話紹介】第12話までのストーリー
●第1話 憂鬱Ⅰ ~melancholyⅠ~
「放課後誰もいなくなったら、一年五組の教室に来て」
そんな手紙に釣られて行ってみれば、それは罠。朝倉涼子に命を狙われるキョン。原作通り長門有希によって救われるが、その帰り――
突如、左右反転する世界。そこに現れたのは巨大な蛞蝓。迫りくる触手。一体、何が起こっているのか……
●第2話 憂鬱Ⅱ ~melancholyⅡ~
この世界は、異次元からの侵略に晒されていた。あの左右反転の世界の名は、閉鎖空間。異次元とこの世界の間にある関所だという。
古泉一樹は人造光人テラノイドを操り、日夜、閉鎖空間で怪獣と戦っているのだ。
その夜もキョンは左右反転した世界へと誘われる。閉鎖空間には超能力者しか入れないはずだが……
●第3話 憂鬱Ⅲ ~melancholyⅢ~
キョンが閉鎖空間に送られたのは、今は亡き朝倉涼子の手によるものだった。未来から来た朝比奈みくる(大)により、それは解除される。
その放課後、キョンはハルヒに連れられて朝倉涼子のマンションを訪れる。長門有希の情報操作により、朝倉涼子は転校したことになっていた。だがハルヒは、その裏に事件のにおいを嗅ぎ取ったのだ。
二人の調査は徒労に終わる。その帰りである。ハルヒは己の身の上を語り出す。「小学生の、六年生の時。家族みんなで野球を見に行ったのよ……」形振り構わず自身を曝け出したハルヒに、キョンが返した言葉とは――
●第4話 幻惑Ⅰ ~ dazzlement Ⅰ~
その夜は、異常だった。雨後の筍の如く溢れる怪獣、連戦に次ぐ連戦の中、ついにテラノイドは戦闘不能に陥ってしまう。
だが対怪獣組織『機関』の保有する兵器は、人造光人テラノイドだけではなかった。ついに姿を現す第二の巨人、その名はマウンテンガリバー3号! そしてその操縦者、橘京子。彼女たちの活躍は如何に……
●第5話 幻惑Ⅱ ~dazzlement Ⅱ~
「市立体育館借りて、バスケやるんだ。国木田に聞いたんだけどよ、けっこう上手い方なんだろ?」
谷口からの誘い。キョンがそれにうなずいた時――世界は反転した。閉鎖空間へと飛ばされるキョン、そこには何故かハルヒの姿。飛来する無数の黒い巨人。終末を思わせる光景の中、ハルヒは叫ぶ。「新宿大災害みたいなのが、もう一発きたら素敵だって!」その言葉に、キョンは、ハルヒの首を掴んだ。両手で……
●第6話 幻惑Ⅲ ~dazzlement Ⅲ~
ハルヒは己の力を行使した。書き換えられる事象。キョンとハルヒは朝倉涼子の転校について調べなかった。その後に起こったハルヒの自分語りも、閉鎖空間でのカタストロフも、すべて無かったことにされてしまった。
その余波は世界中に影響を与えている。古泉はそう言った。「ですから、もう少し、涼宮さんに対して、好意的に、接していただけませんか……?」
キョンは迷う。「新宿大災害みたいなのが、もう一発きたら素敵だって!」そんなことを言う人間と関わりたくない、と。彼がだした結論は――
一方、古泉一樹は危機に陥っていた。クロムチェスターの撃墜、テレパシーによって伝播する死の恐怖。大空で巨大怪鳥ラルゲユウスが嗤う。古泉一樹に逆転のチャンスはあるのか!?
●第7話 再生Ⅰ ~Rebirth / Reverse Ⅰ~
古泉一樹は苛立っていた。昨夜の敗北、そして、“あの男”ばかり見ている涼宮ハルヒ。彼はキョンにバスケットボールを挑む。涼宮ハルヒの前で、キョンに恥をかかせるために。その暗い意思は達成されたかに見えたが……
放課後、古泉一樹は『機関』日本支部へと向かっていた。そのさなか、火炎怪花ラフレイアの襲撃を受ける。現実世界ではテラノイドに変身することはできない。絶体絶命の危機。彼を救ったのは……
●第8話 再生Ⅱ ~Rebirth / Reverse Ⅱ~
古泉一樹は苦境に立たされていた。大空を舞うラルゲユウスに決定打を与えられないまま時間が過ぎていく。迫る閉鎖空間の崩壊。早く決着をつけねば、現実世界に怪獣が出現する。焦る古泉一樹をあざ笑うように、さらにもう一匹、ラルゲユウスが飛来する。
絶望に打ちひしがれる古泉一樹の前に現れたのは、溝呂木眞也だった。彼は古泉一樹に代わってテラノイドを操り……
●第9話 変化 Ⅰ ~transformation Ⅰ~
――君には休暇を与えよう。
その言葉に古泉一樹は絶望する。もはや『機関』は自分を必要としていないのではないか、と。
一方、SOS団は週末に行われるバスケットボール大会に参加することになる。その練習中、キョンはハルヒと対立してしまう。お前はバスケットの何たるかを判っていない、と。二人の間に立ったのは、何と――
●第10話 変化Ⅱ ~transfomation Ⅱ~
古泉一樹の心は、今や闇に深く囚われていた。『機関』もSOS団も、誰も自分など必要としていない、と。森羅万象すべてが自分を追い詰めているような感覚。
それでも怪獣出現を察知し、戦おうとする。閉鎖空間に跳ぶ古泉一樹。そこで彼が目にしたのは、既に倒された怪獣。
山岡一は告げる。
――もはや貴様の居場所は、無い。
絶望に落ちる古泉一樹。今、ひとつの光が消えようとしていた……
●第11話 変化Ⅲ ~transfomation Ⅲ~
光を奪われた古泉一樹は、死の危機に瀕していた。それを救ったのは、溝呂木眞也。自らの光を分け与えたのだ。
残された僅かな光で、山岡一との決戦に赴く溝呂木。だが、その力は及ぶはずもなく……
●第12話 進化 ~ evolution ~
――そして、古泉一樹は、銀色の巨人となった。
【連絡】
1.ふと思い立ったので古い「補足・解説」は移転しました。(→http://six315.blogspot.com/)
2.コメント返しは一番下の記事「補足・返信(後書き的なもの)」をご覧ください。
【前書き】(スルー可)
1.このSSは、キョンが朝倉に呼び出される前から始まります。みくる、長門、古泉がそれぞれ正体を明かした直後くらいとお考えください。
2.世界観は、以下のように考えています。
・『ウルトラマンネクサス』原作の世界とは、別世界
・『涼宮ハルヒの憂鬱』原作の世界に対して“何者かの手”が大きく介入したのがこの世界。
3.設定は『涼宮ハルヒの憂鬱』原作にだいたい準拠しています。みくるは未来人を名乗っていますし、長門は宇宙人ということになっています。(厳密には「情報統合思念体のヒューマノイドインターフェース」)そして古泉は超能力者(能力は原作と変わっていますが)であり、ハルヒは自分の力に無自覚です。
4.用語、設定においてネクサス以外のウルトラマンシリーズ、またほかの特撮、それに関連する作品などから援用しているものが多々あります。ぐぐると幸せになれるかもしれません。
5.序盤に『ウルトラマンダイナ』からの援用が多々みられますが、世界観としてクロスはしていません。『機関』関係者に熱狂的なダイナファンがいたか、偶然の一致かと。