また拡大しているのをみて、また問題再燃とか言う人がいるのですが、もちろんこれは今月ムーディーズが投資適格外に格下げした結果今月末に売らなければいけない人々がいっぱいいる結果です。ベンチマークを基本とする運用の方々におかれては、格下げが発表されたからと言ってすぐ売るわけには行かないのが原則で、リバランスの月末に行動を起こす方がほとんどだと思います。この時期は忘年会シーズンの駅のホームで大きなゲロ袋を持った駅員が「さあここにゲロしてください」と言いながら回っているような状況なので、多少ホームならぬ市場に悪臭が漂うのはどうしようもありませんが、個人的な意見を言えば「吐けばすっきり」して、翌朝からはまた普通のきれいなホームになると見ています。ここから先「マーケットで無理やり売らなければならない人はもう存在しない」という観点で捉えるのが正しいのだろうと思います。 冷静に考えた場合10%を超える利回りを享受して3年程度保有すれば、債務リストラがあったとしてもそのときのカバー率などを考えると、そんなに悪いディールではないかもしれません。要するに市場パニックが人々を振り回すフェイズはかなり終わりに近づいており、噂に惑わされず、冷静な損益計算を始める時期に来ていると言うことだろうと思います。 |
<< 前記事(2010/06/25) | ブログのトップへ |
タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
---|
内 容 | ニックネーム/日時 |
---|---|
ムーディーズが投資適格外に格下げした余波が月末に出てくるのを、もうすっかり忘れていました(汗)。 |
40歳無職 2010/06/25 13:03 |
40歳無職さんどうもです。もちろん問題が解決したわけではないのですが、ギリシャ以外のPIIGSのスプレッドはそれほど開いていないので、問題がかなり局所化してきた感じです。むしろ世界が緊縮に向かう中での全体的な不況感をしっかりとらえておく必要がある、ということだと思います。 |
厭債害債 2010/06/27 21:17 |
「ゲロ」理論非常におもしろいです。私も自分のことのように思えます(笑)のでよくわかります。そうです。年金ファンドなどは運用ガイドラインに投資不適格債はマネージャーがどんなに、自分の運用スタンスと違ってもはずさないと運用責任を問われますので、必ずゲロします。でもゲロするタイミング(リバランス)するタイミングも決められていて大体皆同じ時なので、駅はゲロまみれになるのですが、その頃には気持ち悪さはおさまってますので、やはりうまいものは腐りかけでも食ったほうが、後での満足感高いですよ。ましてや老舗が親会社にいるので、絶対どこぞの債券のように、金ははらわねーよとはならないし。 |
かる 2010/06/29 23:09 |
<< 前記事(2010/06/25) | ブログのトップへ |