テープで封鎖された渋谷スクランブル交差点=東京・渋谷区
サッカー日本代表は29日、初のベスト8進出をかけてパラグアイと対戦したが、健闘むなしく敗れた。日本敗戦が決まった瞬間、それまでブブゼラが鳴り響いていた小雨降る若者の繁華街・渋谷センター街は静寂に包まれた。
東京・渋谷駅前のスクランブル交差点には、試合開始前から青いユニホームや上半身裸姿のサポーター2000人以上が集結。信号が青になる度にブブゼラを吹きながら、交差点の中央に集まりニッポンコールなどでお祭り騒ぎした。
試合が始まっても数百人が大騒ぎした状態だったため、前半15分ごろから、ファンの暴走に備え、警察車両20台以上が出動。機動隊を含む警察官300人以上が交差点を規制する厳戒態勢が敷かれた。ビニールテープを張り、斜め通行を禁止した。友人2人とワンセグ携帯を手に観戦した神奈川県内の学生(20)は「PV会場はどこも予約でいっぱい。でもここの方が楽しいかも」と酩酊状態で盛り上がっていた。