阿久根市“半減”のボーナス支給

　鹿児島県阿久根市で３０日、竹原信一市長が専決処分で条例を改正し、従来の金額から“半減”させた夏のボーナスが市長を含む職員と市議に支給された。市は従来のおよそ半分の支給額になったと説明しているが、「具体的な額は報道機関に回答しないよう市長から指示されている」として職員への支給額は公表していない。

　一方、市議会事務局によると、市議のボーナスは専決処分で平均約４５万円から約２２万円に削減されたという。

　職員側には「住宅ローンの返済に充てるつもりだったが、急な半減で生活が厳しくなる。借金した職員も数人いると聞いている」などと竹原市長の独断への不満が高まっている。また、ある市議は「改革には時間をかけた議論が必要。専決処分で決めず、議会に諮るべきだ」と議会招集を拒否し続ける市長を批判した。

　鹿児島県教育委員会が同市教委に派遣している職員３人のボーナスも半減とされた。

　市のホームページによると、昨年１２月に支給された冬のボーナスは市長が約１３０万円、市長を含めた市職員の平均支給額は約７４万円だった。

（2010年6月30日19時57分  スポーツ報知）

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