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英国、オバマ米政権のBPたたきに反発 大英帝国の栄光に傷 (1/3ページ)

2010.6.21 21:54
このニュースのトピックスオバマ米大統領
米ルイジアナ州沖のバラタリア湾。流出した原油を船上から吸引している=20日(AP)米ルイジアナ州沖のバラタリア湾。流出した原油を船上から吸引している=20日(AP)

 【ロンドン=木村正人】米メキシコ湾の原油流出事故を起こした英BPに対するオバマ米大統領の激しい非難が、両国の特別関係を損ねているとの世論が英国内で広がっている。同社は世界90カ国以上で約9万人が働く国際石油資本(メジャー)で、株式の約4割は米国で保有されている。にもかかわらず、「BPたたきは英国たたきと同じ」と心の底で恨みに思う英国人が多いのは、BPの歴史に由来している。

 英日曜紙サンデー・タイムズが世論調査会社YouGovと17、18の両日実施した世論調査で、45%の英国人がオバマ大統領になってから両国関係が悪くなったと回答、1カ月前の25%から急上昇した。オバマ大統領のBPへの対応が両国関係を損ねていると考える英国人も64%にのぼった。

 原油流出事故をめぐっては、対策に追われるBPのヘイワード最高経営責任者(CEO)が被害住民の感情を考慮せず、「自分の生活に戻りたい」と漏らしたことに反発してオバマ政権も、「われわれの仕事はBPの首根っこを踏みつけておくことだ」などと発言をエスカレートさせてきた。

 これに対して、英保守党のジョンソン・ロンドン市長が「もし英国を代表する企業がたたかれ続けている様子がこれ以上、国際メディアで報道されるようなら、英国の関心事になる」と反発。同党のリフキンド元外相も英紙タイムズのコラムで、「オバマ大統領のBP攻撃は米国内向けには効果があるかもしれないが、数百万の英国人を傷つけている」との懸念を示した。

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米ルイジアナ州沖のバラタリア湾。流出した原油を船上から吸引している=20日(AP)

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