上場企業の経営陣の高額報酬の個別開示が24日も相次いだ。この日、有価証券報告書などで開示された「1億円プレーヤー」は14社、24人にのぼった。
セガサミーホールディングスの里見治会長兼社長が4億3500万円、スクウェア・エニックス・ホールディングスの和田洋一社長が2億400万円と、ゲームソフト業界は巨額報酬が目立つ。
三菱商事は5人が1億円を突破。小島順彦、佐々木幹夫の新旧会長はともに2億円超の報酬を受け取った。三菱重工業の佃和夫会長と大宮英明社長はそれぞれ1億1900万円。ホンダの伊東孝紳社長は、研究子会社分を含めて1億1500万円だった。
新日本製鉄は、三村明夫会長と宗岡正二社長がそれぞれ1億7060万円。2010年3月期決算は純損失で減配だったが、報酬は業績が良かった08年度に連動して算出するため、高額になった。
日本たばこ産業(JT)は新貝康司取締役が約1億4200万円。スイスに本社がある子会社「JTインターナショナル」の副社長を兼務しており、日本より高い欧州の給与水準にあわせた子会社の報酬が大半だった。
業績低迷で社員は給与を削減中のコロムビアミュージックエンタテインメントでは、01年から今春まで会長をつとめたストラウス・ゼルニック氏が退職一時金などで1億3500万円を受け取った。