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【格闘技】

イケメン上松 逆転KO狙う

2010年6月30日 紙面から

果たして、イケメン上松はK−1を背負えるのか?

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 イケメンは中身で勝負する。「K−1ワールドMAX63キロ級日本トーナメントファイナル」(7月5日、国立代々木競技場)で市川海老蔵似の新日本キックライト級王者・松本芳道(28)と対戦する上松大輔(25)が都内で練習を公開。モデルもこなすイケメンで63キロ級のエース候補筆頭と目される男は「記憶に残る試合をする」と新階級を引っ張る覚悟を見せた。

 ミット打ちでメチャクチャ切れの良いパンチとキックを見せた上松。「調子良さそうだね」の問いかけに「人生で一番調子が悪い」と苦笑交じりにつぶやいた。

 実は、2週間ほど前、精神的にどん底まで落ち込んだ。練習で追い込んだせいもあるのだろう。

 「自分のやってることがすべて否定的に思えてきた。オレってつまんない男だなとか。つまんない人生だなと思って」

 しかし、ウツ状態はほんの6時間ほど。バイト先で出会った年配の男性に劇的なKOで勝利した5・2開幕戦を見て感動した旨を告げられ、モヤモヤが晴れた。

 「今、やってることが人のためになってるんだと思って。自分のことしか考えてなかった自分が恥ずかしかった。声をかけてくれる人のためにも頑張ろうと思った」

 判定で勝つぐらいなら、KOで負けた方がいい。モデルも務めるイケメンだが、戦いに関しては泥くさい美学を持つ。

 「第1試合からベストバウトを狙う。理想は、最初、ダウンして逆転KO勝ち」

 優勝するには3連勝しなければならない。しかし、優勝を目指しつつ、見る人にどれだけインパクトを与えられるかを上位に置いている。

 「ひたむきに戦う姿勢で心に残る試合をしたい。強かったねと言われるより、スゴかったねと言われたい」と上松。やるか、やられるか。覚悟を決めたイケメンは最後に笑えるか。 (竹下陽二)

 

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