口てい疫 家畜の処分終了へ
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口てい疫 家畜の処分終了へ

6月30日 11時54分

口てい疫の感染拡大を防ぐために宮崎県内で進められている家畜の処分は、残り3000頭余りとなり、30日にも終了する見通しです。これを受けて宮崎県は県内全域に出していた非常事態宣言を一部解除する方針で、深刻な打撃を受けた畜産業や地域経済の立て直しが本格化することになります。

宮崎県内では口てい疫に感染した疑いがある家畜の処分が終わったあと、感染拡大の予防措置としてワクチンを接種した家畜の処分が進められています。処分は29日までに全体のおよそ99%が終わり、残っているのは、▽川南町がおよそ2200頭、▽新富町が600頭余り、▽高鍋町が300頭余り、▽都農町がおよそ300頭と、4つの町であわせておよそ3400頭となっています。このうち、口てい疫の感染が最も集中した川南町の役場では、午前8時すぎに処分を担当する獣医師たちが白い防護服を着て集まり、次々とバスに乗り込んで農場に向かいました。作業は雨の中でもほぼ予定どおりに行われていて、2か月以上にわたって続けられてきた27万頭余りに上る家畜の処分は、30日にも終了する見通しです。これを受けて、宮崎県は、外出やイベントの自粛などを求めて県内全域に出していた「非常事態宣言」を一部解除する方針です。具体的な範囲や地域については検討が続いていますが、非常事態宣言の段階的な解除によって、深刻な打撃を受けた畜産業や地域経済の立て直しが本格化することになります。