[PR]
ニュース:事件 RSS feed
「出会い系サイトに使った」 200万円横領の皇宮護衛官を書類送検
皇宮警察学校の学生や職員から集金した給食費約203万円を私的に流用したとして、皇宮警察本部は25日、業務上横領容疑で、東京都千代田区北の丸公園、同校元庶務担当教官、小口享伺・元皇宮警部補(47)を東京地検に書類送検し、同日付で懲戒免職にしたと発表した。
同本部によると、小口元教官は同校の庶務担当教官として、学生や職員の給食費支払い用の口座を管理。平成21年7月から今年2月の間、この口座から約30回にわたって、現金約203万円を引き出して私的に流用した疑いがもたれている。
今年2月上旬、給食業者から「支払いが遅れている」と相談があり、同校が調査。本人にただしたところ横領を認めたという。
同本部に対し、小口元教官は、「パチンコと出会い系サイトに使った。年度末に消費者金融から借りて帳尻を合わせればばれないと思った」と供述。同本部によると、出会い系サイトは横領を始めた21年7月から今年2月まで利用し、料金として約130万円をつぎ込んでいたが、女性と出会うことはなかったという。
小口元教官は昭和60年に採用。約13年間を柔道選手として活躍、平成20年4月から同校で柔道や逮捕術を指導していた。
皇宮警察本部は皇室や皇族方の警護や関連施設内の警備を担当する組織。
同本部の大山憲司副本部長は「皇宮警察職員にあるまじき行為で、誠に遺憾。二度とこのようなことのないよう、身上と業務管理を徹底する」としている。