２億４千万円脱税　企業グループを告発　大阪国税局

　法人税約２億４４００万円を脱税したとして、大阪国税局が法人税法違反罪で、パチンコ経営会社「不動ビジネス」など大阪府東大阪市内にある企業グループ４社と、グループの経理担当、岡美保子役員（７６）を大阪地検に告発していたことが２９日、分かった。追徴税額は重加算税を含め約３億４７００万円とみられ、４社は修正申告を済ませたという。

　ほかに告発されたのは、ラブホテル経営会社「大福」▽不動産賃貸会社「飛翔エステート」▽ゲームセンター経営会社「寿コーポレーション。

　関係者によると、岡役員は役員報酬や退職金、債務の弁済などの名目で架空経費を計上。平成２０年４月期までの約３年半で、４社の所得約８億２３００万円を隠したとされる。

　岡役員は「会社存続のため、税金を払うより資金ショートに備えて脱税した」などと話しているという。

　グループは大阪・梅田など３カ所でパチンコ店「アクティ」「ピア」などを経営。難波でもゲームセンター「難波ヒルズ」を営む。