ワシントン(CNN) オバマ大統領は15日夜、ホワイトハウスの大統領執務室から全米に向けて18分間のテレビ演説を行い、メキシコ湾に流出している原油の90%はあと数週間で回収されると言明、米国が化石燃料依存から脱却するためのクリーンエネルギー政策の必要性を訴えた。
オバマ大統領が執務室から演説するのは就任以来初めて。4月20日の掘削基地爆発炎上で起きたメキシコ湾の原油流出を「米国が直面した過去最悪の環境災害」と位置付け、流出した原油を疫病にたとえて「今後何カ月も、何年にも及ぶ戦い」を強いられるとの見通しを示した。
流出対策をめぐっては政府の対応の遅れにも批判が出ているが、オバマ大統領は4州で約3万人が流出食い止めと除去作業に当たっていると述べ、必要に応じて1万7000人以上の州兵を動員できる権限を各州の知事に与えたことを明らかにした。
対策にかかった費用と損害賠償はすべて採掘権を持つBPに負担させると明言。16日にBPのスバンベリ会長と会い、被害者への補償のための資金を確保して基金を設置し、第三者機関に運営を預託するよう求めると表明した。
エネルギー政策については、今回の事態を教訓として「今こそクリーンエネルギーの未来を受け入れる時だ」と力説し、議会に対し党派の対立を越えてクリーンエネルギー経済の発展を促すエネルギー改革法案を可決するよう訴えた。