社会

原発点検不備で社長が総会で陳謝
(山口県)
中国電力の株主総会が29日、広島市で開かれ山下社長は島根原発の点検不備問題について株主に陳謝し「信頼の回復に全力を挙げて取り組む」と話した。広島市の中国電力本社で行われた株主総会の冒頭、山下隆社長は島根原発の点検不備問題について陳謝した。島根原発では511件の点検漏れと1159件の記録の不備が見つかり、現在も1号機と2号機の運転が停止したままとなっている。株主からは「社長は責任をとって辞めるべき」との意見も出されたが、山下社長は「信頼を回復することが責務」と答え、再発防止に全力で取り組む姿勢を示した。一方、株主総会に先立ち中国電力本社前には上関原発計画に反対する祝島の住民およそ40人が集まり、横断幕やのぼりを掲げて抗議した。株主総会のあと会見した山下社長は、上関原発について「地元の信頼を大きく損なった」としたものの、今後も経営の最重要課題として計画を進めたいと話した。会見では再発防止策として社長直属の新たな部署を設置したほか、外部の有識者の意見を聴く「有識者会議」を設置したことを明らかにした。
[ 6/29 17:10 山口放送]