島根原子力発電所の点検漏れが発覚して初めてとなる株主総会が中国電力で開かれました。株主からは、島根原発の点検漏れのほか山口県の上関原子力発電所の建設について質問が相次ぎました。
中国電力の本社前では上関原発の建設に反対する地元住民ら50人が集まり計画の撤回を求めました。
株主総会では、山下隆社長が3月に発覚した島根原発の点検漏れが511か所に上ったことを陳謝。
信頼回復に全力を尽くすと述べました。
株主からは点検漏れの再発防止策のほか上関原発の建設の是非を問う質問が相次ぎました。
中国電力側は「原子力発電所はエネルギーの安定供給のために必要不可欠な施設」とした上で上関原発の建設に向けて地元の理解を得る努力を続ける考えを示しました。
また、中国電力では本日付けで新しい副社長をトップとする「原子力強化プロジェクト」と「有識者会議」を設置。
社内の安全に対する意識向上を図るとしています。
来期の業績予測については現在運転を休止している島根原発1号機と2号機の再開が決まり次第、明らかにしたいとしています。(6/29 19:14) |