福岡県飯塚市の商店街で、地元の伝統の夏祭りに向けて公開されていた戦国武将の人形から長さ3メートルほどのプラスチック製の「やり」が盗まれました。防犯カメラには、やりを両手に持って立ち去る男の姿がとらえられ、警察は、盗みの疑いで捜査しています。
盗まれたのは、福岡県飯塚市の商店街のアーケードに飾られていた、戦国武将の加藤清正の人形が持つ長さ3メートルほどのプラスチック製のやり1本です。近くの防犯カメラには27日午前5時ごろ、黒っぽいシャツを着た20代から30代前半とみられる男が、やりを両手に持って商店街を歩く姿が映っており、警察は写真を公開しました。27日午前9時ごろ、やりが盗まれているのに商店街の男性が気づき警察に通報したもので、警察によりますと、別の防犯カメラには、同じ人物とみられる男がやりを引き抜く姿も映っているということです。人形は、30日深夜から始まる地元の伝統の祭り「飯塚山笠」に向けて、今月25日から飾られた高さ6メートルの「飾り山」の一部で、手足が壊されていたため、現在、修理に出されているということです。近くに警備員などは配置されていませんでした。責任者の新藤十仁さんは「1年かけて準備してきたので、犯人には名のり出て謝ってほしい」と話しています。