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【ドラニュース】


堂上弟、聖地で打ちまくる

2010年6月29日 紙面から

打撃練習を終え、晴れやかな表情を見せる堂上直=ナゴヤドームで(小嶋明彦撮影)

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 中日の堂上直倫内野手(21)が29日からの阪神3連戦(甲子園)での大暴れを誓った。甲子園は愛工大名電高で全国制覇を果たした思い出の地。プロ4年目にして初めて到来した“凱旋(がいせん)”のチャンスで5年ぶりのアーチを狙う。

 待ちに待った“帰還”のときだ。甲子園を震撼(しんかん)させた超高校級スラッガーが1軍のプロ選手として聖地に戻ってくる。28日のフリー打撃では弾丸ライナーを次々と外野へ飛ばした堂上直。阪神戦へ静かに武者震いした。「甲子園は懐かしいし、いいイメージがあります。打ちたいですね」

 05年春のセンバツ。2年生にして名門・愛工大名電の4番を任された堂上直は決勝・神村学園(鹿児島)戦の1回、左翼席へライナーでホームランを突き刺した。この一発が呼び水となってチームは大勝した。「あのとき甲子園の土を持ち帰ったんです。今でも実家にあると思います」。忘れられない優勝だった。

 この全国制覇を皮切りに05年夏、06年夏と計3度、甲子園の土を踏んだ。残した成績は25打数12安打で打率4割8分。2本塁打を放った。すべての高校球児があこがれる夢舞台で、堂上直は自由自在に打ちまくった。

 あれから4年。プロでは2軍のウエスタン・リーグの阪神戦で5試合、甲子園でプレーする機会があった。「やっていて楽しかった。1軍の試合ならまた違うと思います。応援がすごいし。雰囲気が独特ですから」とにこやかに話す。完全アウェーの応援もむしろ“追い風”。甲子園の大声援を味方にする術を、堂上直は知っている。

 27日の広島戦(ナゴヤドーム)でプロ初本塁打を放った。一夜明けた28日、ナゴヤ球場に隣接する合宿所を出発する際、居合わせた2軍のメンバーから祝福攻めにあった。「今度は勝ちゲームで打てよ」と励まされた。甲子園でチームを全国制覇へ導いた男が、再び勝利へつながる一撃を放つ。 (木村尚公)

 

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