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【芸能・社会】

暴追ドラマ、映画祭へ 出演も撮影も警察官

2010年6月30日 03時45分

 暴力団の実態を青少年に知ってもらおうと、福岡県警が制作したドラマ「許されざる者」が、7月上旬に宮崎市で開かれる第16回宮崎映画祭の前夜祭で上映される。約30万円の低予算で、出演や撮影、脚本、編集をすべて警察官が担当し、暴力団追放を訴える。

 ドラマは約30分間で、不当要求に応じない建設会社の社長襲撃を組幹部から命じられた暴力団組員が、誤って市民に発砲し、逮捕されるストーリー。ヤミ金融の取り立てや集団暴行など、暴力団の悪質性を表すシーンが多く描かれている。

 2006年に制作され、これまでほとんど上映の機会がなかったが、今年4月に福岡県暴力団排除条例が施行されたのを機に福岡県内のレンタルビデオ店約150店舗で無料レンタルを開始。「リアルで迫力がある」と評判になり、県警に「どこで見られるのか」などの問い合わせが相次いでいるという。

 6月に映画祭の実行委員会から打診があり、7月2日の前夜祭での上映が決定した。入場は無料。実行委の臼井省司代表は「警察官という職業人が、演技をまじめにやっているのを好ましく思った」と話す。

(共同)
 

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