特別な「２１６選挙区」　金正日総書記三男当選していた

　複数の韓国メディアは２９日、北朝鮮の金正日総書記の後継者に内定したとされる三男、ジョンウン氏が、昨年３月に実施された最高人民会議（国会に相当）第１２期代議員選挙で当選していたと報じた。北朝鮮情勢に詳しい西側消息筋の話としている。

　同消息筋は、ジョンウン氏が第２１６選挙区で代議員に選出されたことを、選挙の２カ月後に北朝鮮の要人から確認。その後、ジョンウン氏をたたえる歌といわれる「パルコルム（足取り）」が小学校で歌われ始めたという。

　２１６選挙区は、金総書記の誕生日が２月１６日であることから、北朝鮮では特別に扱われているとされる。中央日報は、北朝鮮が昨年３月９日に代議員名簿を発表した際、２１６選挙区の代議員を「キム・ジョン」としていたと伝えた。

　また、同消息筋は金総書記が死亡した場合、北朝鮮は「ミャンマーのように軍部集団指導体制に進む」と予想した。 （共同）

[ 2010年06月29日 11:37 ]