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大嶽親方立件へ…退職届も協会受理せず

大嶽部屋前に集まった報道陣
大嶽部屋前に集まった報道陣
Photo By スポニチ

 大相撲の賭博問題で、日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、特別調査委員会が勧告した処分案を受け入れることを決めた。大嶽親方(元関脇・貴闘力)と大関・琴光喜は解雇以上(除名か解雇)、時津風親方(元幕内・時津海)は「降格以上」の処分となる。7月4日の臨時理事会、評議員会で正式決定する。また大嶽親方の事情聴取を行った警視庁は、賭博の関与の度合いを見極め立件を視野に検討するとしている。

 大嶽親方はこの日、臨時理事会が行われる前に相撲協会に退職届を提出したものの、受理されなかった。特別調査委の伊藤座長は「退職届は受理していない。懲戒手続きを取ることになる」と厳しく言い放った。

 同委は同親方の野球賭博の常習性と賭け金の大きさが突出していたことを問題視。さらに琴光喜を通じて勝ち金の回収の問題にも関与していたことや理事会での事情聴取に虚偽の説明をしていたことを悪質として、最も重い除名や解雇処分を理事会に勧告した。

 警視庁もこうした事実を把握しており、同親方が賭けた金額や時期の特定を進める方針。野球賭博の胴元には暴力団がかかわっていた可能性があり、賭博容疑などで同親方の刑事責任を問う考えだ。これまでの警視庁の調べでは、琴光喜は500万円の賭博の勝ち金を仲介役に請求。これを知った元力士の古市満朝容疑者から、逆に口止め料350万円を脅し取られたとされる。

 しかし、同親方はこの500万円について「自分の勝ち金だった」と説明したという。また、同親方は野球賭博などで3000万円以上の借金を背負い、琴光喜から2000万〜3000万円借りた上に自らの勝ち金の回収まで依頼した疑いも出ている。

 同親方は3年ほど前から琴光喜を通じ、阿武松部屋の床池(本名・池田太)が野球賭博の仲介役であることを知り、野球賭博にのめり込んだ。当初は1万円から始まったものの、賭け事が好きだったことで次第に金額が大きくなり、負けも大きくふくらんだもようだ。

 警視庁では胴元についても捜査を進めており、暴力団組織とのつながりを、同親方がどこまで認識していたかも焦点となりそうだ。

 ≪養父・納谷氏涙「力氏に罪はない」≫大嶽部屋の名古屋後援会長の三輪優さん(70)の元にはこの日夕、大嶽親方の義父で元横綱・大鵬の納谷幸喜氏(70)から電話があった。「世間を騒がせて申し訳ない。力士には罪がないのでよろしくお願いします」と涙声だったという。三輪さんは「大鵬さんが一番、心を痛めている」と話していた。

 ≪部屋は二子山親方が継承≫師匠の大嶽親方が解雇以上の処分を受けることが確定し、大嶽部屋は部屋付きの二子山親方(元十両・大竜)が継承することが分かった。関係者によれば、処分が正式に決まる7月4日の臨時理事会で大嶽部屋が閉鎖にならないことを条件とし、二子山親方は名跡を「大嶽」に変更する。同親方は現役時代に十両通算25場所。寄付行為が定める「相撲部屋継承者は幕内、十両通算20場所以上」の資格を満たしている。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年06月29日 ]

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