ホッとニュース 【6月29日03時56分更新】

猫の胸部に銃弾 内灘、狩猟用の空気銃か

左胸部から銃弾が見つかり、治療を受けている猫=内灘町内
 25日朝に内灘町内の動物病院で治療を受けた同町内の無職男性(78)の飼い猫の胸 部から銃弾とみられる金属片が見つかったことが28日、津幡署などへの取材で分かった 。金属片は猫の右胸のあばら骨1本を砕き、右肺を貫通して左胸部に残っており、大きさ や形状などから空気銃の弾丸の可能性が大きい。通報を受けた同署は動物愛護法違反など の疑いがあるとみて調べている。

 猫は雌の3歳の三毛猫で、名前は「ミキ」。25日午前8時ごろ、右脇腹にけがを負い 、自宅庭でうずくまっているところを飼い主が見つけた。治療のため同町内の動物病院に 運び込んだところ、エックス線撮影で左胸部に金属片が見つかった。けがの状態から、銃 弾が撃ち込まれたとみられたため、獣医師が津幡署に通報した。猫は一命を取り留め、状 態が安定してから銃弾を摘出する手術を受ける。

 獣医師によると、金属製の銃弾は直径約6ミリ、長さ約7.5ミリの鼓のような形をし ている。県内の銃砲店によると、鳥などの狩猟用空気銃で直径6.35ミリの銃弾が使わ れるという。

 猫が日ごろ自宅近くの公園に行くことが多かったと説明する飼い主の妻(71)は「動 物に危害を加えることも許せないが、人間が狙われはしないか心配になる」と話した。治 療した獣医師は「金属製の銃弾を撃った人間がいることが恐ろしい。幸い猫が生きていた から発覚したが、死んでいたら分からなかったかもしれない」と憤りを口にした。

 28日朝に連絡を受けた町教委は町関係課と協議して見回りを実施し、現場付近の小学 校に集団下校を指示した。津幡署もパトロールを強化している。


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