東京・秋葉原で17人が死傷した通り魔事件の裁判で、初めて弁護側の情状証人が出廷しました。幼なじみだった男性は加藤被告について「一緒に遊んでいて楽しい」「いいヤツです」と証言しました。
「あなたはどういう気持ちから法廷で証言しようと?」(弁護人)
「一番は・・・加藤の顔が見たかったからですね」(加藤被告の友人)
加藤智大被告(27)はおととし6月、東京・秋葉原で7人を殺害、10人にけがをさせたとして、殺人などの罪に問われています。
28日の裁判では、加藤被告と小学校、中学校、高校で友人だった幼なじみの男性が証言しました。
「加藤被告はどんな友達でしたか」(弁護人)
「一緒に遊んでいて楽しい、いいヤツです。冗談も飛ばすし、私の話を聞いてくれる・・・」(加藤被告の友人)
男性は、4年前の夏に加藤被告が突然、「今から自殺してきます」という、一斉メールを友人たちに送り、みんなで自殺を思いとどまらせたことがあったと証言しました。
また、事件後の報道で、加藤被告がインターネット上に「頼れる人がいない」などと書き込みをしていたことを知り、「こんなに悩んでいるとは知らなかった」「自分は頼られなかったので切なくなった」などと心境を述べました。
「私は今でも彼(被告)を友達だと思っています」(加藤被告の友人)
一方の加藤被告は、最後まで証人と目を合わせようとはしませんでした。(28日17:19)