日本年金機構は全国の年金窓口での「サービス改善」を競うコンテストを行いました。ところが、民間企業では「当たり前」とされるサービスをしていなかった実態が浮き彫りになりました。
コンテストでは、年金窓口でのサービスの改善について全国に312か所ある年金事務所のなかから10の事例が発表されました。長妻厚生労働大臣らが審査した結果、優勝は熊本県本渡年金事務所の「優先相談カード」という利用者の待ち時間の短縮につなげる取り組みとなりました。
ところが、発表の中には「案内表示を高齢者でも分かりやすいものに変える」、「書類を整理整頓し、個人情報の掲載された文書管理を徹底する」、「トイレやフロアの掃除の徹底」といった事例もあり、審査員から「当たり前だ」との指摘が上がりました。
「まだこのレベルのサービスが実現できなくて、それをした事務所を表彰するというのは、本当に何十年遅れてるんだと」(長妻昭厚生労働大臣)
コンテストの目的は良い取り組みを全国の事務所に広めることでしたが、基本的なサービスが行われていなかった実態が浮き彫りになりました。(27日00:53)