岐阜県可児市で、中学1年生の女子生徒が上級生の男女5人に下着を脱がされ、その様子を撮影した動画をほかの生徒に送信されていたことがわかりました。警察は女子生徒の保護者から被害届を受け、詳しい状況を調べています。
いじめを受けていたのは、岐阜県可児市の中学校の1年生の女子生徒です。学校によりますと、この女子生徒は先月上旬から今月初めにかけて5回にわたり、学校近くの公園などで2年生の男女5人に下着を脱がされる悪質ないじめを受けていました。このうち3回は、携帯電話で動画を撮影され、ほかの生徒十数人に電子メールで送信されたということです。学校では事実関係を確認したうえで、女子生徒といじめにかかわった5人、それにそれぞれの保護者を集めて話し合いを行い、5人とその保護者が女子生徒に謝罪したということです。女子生徒の保護者は28日、警察に被害届を出しており、警察は今後、いじめにかかわった5人から事情を聞くなどして詳しい状況を調べることにしています。中学校の校長は「いじめを事前に察知できず申し訳ありません。今後はいじめをしてはいけないことを指導していきたい」と話しています。今回のいじめについて、可児市の井戸英彦教育長は「重大ないじめが発生して、被害を受けた女子生徒と保護者、それに市民の皆さまに、たいへんなご迷惑をおかけして申し訳ありません。今後は、被害を受けた生徒のケアを第一に、動揺や不安を防ぐための対策を図っていきたい」と謝罪しました。